神八井耳– tag –
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神八井耳と美濃・尾張
大海人皇子の湯沐(軍事的経済的基盤)は、美濃国安八郡にあり、湯沐令(統括者)は、神八井耳後裔氏族の多臣品治でした。 壬申の乱の際、大海人皇子は、まず最初に、村国連男依・和珥部臣君手・身毛君広を美濃国へ派遣し、多臣品治に安八郡の兵を起こさせ... -
美濃国池田郡の勢力
大宝2年(702)「御野国味蜂間郡春部里戸籍」の味蜂間郡春部里は、『和名抄』の池田郡春日郷とされ、粕川下流右岸の岐阜県揖斐郡池田町養基地区・揖斐川町脛永地区に比定されます。 奈良時代末から平安時代初期まで(746年~847年)、安八郡の郡域は、後の... -
尾張国中島郡の天背男後裔氏族
尾張国中島郡の式内社である久多神社(愛知県稲沢市東畑)は、天背男命を祭神とします。 天背男命は、尾張大国霊神社久田氏・野々部氏の祖であり、町の西部に天降りして住んだという岩窟がありましたが、江戸時代には荒廃して畑地となっていました。 天保1... -
十市県主系図
『和州五郡神社神名帳大略註解巻四補欠』に、「十市県主系図」が引用されています。 事代主神─┬─鴨主命〈亦曰天日方命〉────────────┐ │ 〈媛蹈鞴五十鈴命〉〈神武天皇皇后綏靖天皇先母〉│ └─五十鈴依媛命〈綏靖天皇皇后安寧天皇先母... -
尾張大海媛と神八井耳
『紀』に、尾張大海媛、『記』に、尾張連祖意富阿麻比売とある、崇神の妃は、大和国葛上郡と尾張国海部郡の2つの地域属性を持ち、2地域を結ぶ勢力の存在が推測されます。(→ 尾張大海媛と大和国葛上郡・尾張国海部郡) 「大海」という名称から、大海人皇子... -
河内国志紀郡の餌香・長野
河内国志紀郡の地名、餌香(えが)は、 会賀・恵賀・恵我・衛我とも書かれ、 『記』に、「恵賀裳伏岡」、 『紀』に、「餌香市」「餌香長野邑」「衛我河」の地名がみえます。 餌香川(衛我河)は、石川の下流の名称と考えられ、 餌香市は、河内国府の地であ... -
茨田堤築造に関わる茨田連と秦人
茨田堤は、仁徳朝に、淀川の水害を防ぐために造られたといわれ、一部が、大阪府門真市宮野町の堤根神社境内に残っています。 『紀』仁徳紀11年10月条に、茨田堤についての記述がみえます。 工事のときに、「武蔵の人強頸と河内の人茨田連衫子を以て、... -
少子部蜾蠃と秦酒公
『紀』雄略紀15年条に、蚕をめぐる秦酒公の話がみえます。 秦の民を臣連等に分散ちて、各欲の随に駈使らしむ。秦造に委にしめず。 是に由りて、秦造酒、甚に以て憂として、天皇に仕へまつる。 天皇、愛び寵みたまふ。詔して秦の民を聚りて、秦酒公に賜ふ。... -
尾張国の島田臣
『記』神武記の神八井耳系譜にみえる島田臣について、『姓氏録』右京皇別下に次のように記されます。 多朝臣同祖。神八井耳命の後なり。 五世孫、武恵賀前命の孫、仲臣子上、稚足彦天皇〈諡は成務〉の御代に、 尾張国の島田上下の二県に悪神有り。 子上を... -
河内志紀と尾張熱田を結ぶ神八井耳
応神の后妃3人を輩出した品它真若王の本拠地は、明確ではないものの、応神陵(『紀』雄略紀にみえる「蓬蔂丘の誉田陵」)の所在する河内国志紀郡の「誉田」とする説があります。 (『日本歴史地名大系(JapanKnowledge)』大阪府:羽曳野市>誉田村) い...
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