雄略と草香幡梭姫皇女– category –
雄略と草香幡梭姫皇女の結婚の周辺について
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雄略朝の歯田根討伐と餌香
『紀』雄略紀13年3月条に、次のような記述がみえます。 狭穂彦が玄孫歯田根命、窃に采女山辺小嶋子を姧せり。 天皇、聞しめして、 歯田根命を以て、物部目大連に収付けて、 責譲はしめたまふ。 歯田根命、馬八匹・大刀八口を以て、 ... -
河内国志紀郡の餌香・長野
河内国志紀郡の地名、餌香(えが)は、 会賀・恵賀・恵我・衛我とも書かれ、 『記』に、「恵賀裳伏岡」、 『紀』に、「餌香市」「餌香長野邑」「衛我河」の地名がみえます。 餌香川(衛我河)は、石川の下流の名称と考えられ、 餌香市は、河内国府の地であ... -
紀大磐宿禰と紀臣の分裂
『紀』雄略紀9年3月条に、海外派兵の記述がみえます。 紀小弓宿禰・蘇我韓子宿禰・大伴談連・小鹿火宿禰ら、4人の将軍が派遣されますが、大伴談連が戦死し、大将軍、紀小弓宿禰も戦病死します。 ところが、その後、『紀』雄略9年5月条によると、紀小弓宿禰... -
難波吉士の賜姓と草香部
大草香皇子が大王に討伐されたとき、 近習していた難波吉士日香香は、 2人の子とともに殉死しました。(『紀』安康紀元年2月条) その後、大草香皇子の冤罪が明らかとなり、 真犯人であった坂本臣祖根使主が討伐されると、 難波吉士日香香の子孫への賜姓... -
坂本臣祖根使主一族の滅亡
大王である安康は、弟の雄略を草香幡梭姫皇女と結婚させようと、 草香幡梭姫皇女の兄、大草香皇子のもとへ、 使者として、坂本臣祖根使主を送りました。 大草香皇子は、妹の結婚を承諾し、 その証拠として、押木珠縵という宝物を献上しましたが、 根使主は... -
坂合黒彦皇子・八釣白彦皇子
坂合黒彦皇子と八釣白彦皇子は、雄略即位前の内乱で殺されました。 (→ 眉輪王の事件と葛城円大臣討伐) 『紀』によると、坂合黒彦皇子と坂合部連贄宿禰の遺骸は、 「新漢(いまきのあや)のツキ本の南の丘」に埋葬されたとあり、 坂合黒彦皇子墓は、『大... -
眉輪王の事件と葛城円大臣討伐
『記』『紀』に、雄略即位の際に起きた内乱の記述がみえます。 雄略の兄、大王である安康は、大草香皇子を殺し、 妻の中蒂姫を自分の后としましたが、連れ子の眉輪王に殺されました。 (→ 雄略と草香幡梭姫皇女の結婚) 雄略は、他の兄たち、八釣白彦皇子... -
雄略と草香幡梭姫皇女の結婚
雄略は、仁徳と日向諸県君髪長媛の子、 草香幡梭姫皇女を后としましたが、 この結婚に関わって多くの事件が起きました。 大王である安康は、弟の雄略を草香幡梭姫皇女と結婚させようと、 草香幡梭姫皇女の兄、大草香皇子のもとへ、 使者として、坂本臣祖根... -
雄略朝の小事件の共通項
『紀』雄略紀3年4月条に、𣑥幡皇女をめぐる怪事件がみえます。 𣑥幡皇女は、伊勢大神の祭祀者でしたが、湯人(ゆえ)の廬城部連武彦との不義による妊娠を疑われ、五十鈴河辺に神鏡を埋めて首を括り亡くなりました。 大蛇のごとき虹が立ったところを掘る...
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