雄略朝の「トモ」– category –
雄略朝に出現した「トモ」の勢力について、稲荷山古墳鉄剣銘・墨坂伝承などから探ります。また、神武東征伝承と「トモ」の関係を考えます。
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丹後の「浦嶋子」
『紀』雄略紀22年7月条に、「瑞江浦嶋子」の話がみえます。 丹波国の余社郡の筒川の人瑞江浦嶋子、舟に乗りて釣す。 遂に大亀を得たり。便に女に化為る。 是に、浦嶋子、感りて婦にす。 相遂ひて海に入る。蓬莱山に到りて、仙衆を歴り覩る。 語は、別巻に... -
「壬生」と「トモ」
5世紀後半の雄略朝に王権中枢に台頭した新興勢力である、大伴連・物部連は、一族の女性と大王との縁戚関係は持たず、大王に近侍するという特徴があります。 大伴連・物部連は、なぜ、王権中枢勢力となり得たのでしょうか。 戦略は、「壬生」の間隙を突く... -
『姓氏録』難波忌寸の「墨坂」伝承
『姓氏録』河内国皇別の難波忌寸の項に、次のような記述がみえます。 阿倍氏の遠祖、大彦命、磯城瑞籬宮御宇天皇の御世に、 蝦夷を治めに遣されし時に、兎田の墨坂に至りて、 忽ちに嬰児の啼泣を聞きて、即ち認覔ぐに、棄てたる嬰児を獲き。 大彦命、見て...
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